すぐ実践できる!! 離職を防ぐIT活用術

人材不足で悩まれている事業所様、多いですよね??

定着率が悪く、すぐ人が辞めてしまう...

思うように人が育たず、人手不足が解消されない...

採用が思うように上手くいかずに、人の補充ができない...


「実際に介護にあたるのは生身の人間である」

事業所様が職員の方々を大事にされてないということではありません。

介護や福祉は「人対人」のサービスである以上、「人」である従業員さんがいなければ成り立ちませんよね。

困っている以上、何か解決策を考えないといけないのではないかと思います。

しかも、大企業のように資金が潤沢にあるわけではないので、それほど経費を掛けずに効果が見込める方法でないといけません。




そこでご紹介したい事例があります。

ITを活用した取り組みで、離職率を劇的に改善された会社様です。

有限会社アトゥンズ様です。営業代行をされている会社さんです。

従業員さんの誕生日を皆さんでお祝いされている1コマです...笑

アトゥンズの社員さんたちは、キツイと言われる営業の仕事を、毎日楽しくこなしていらっしゃいます。

介護の仕事もキツイと言われますが、アトゥンズさんでは、新規開拓の飛込みという営業の業界でも一番キツイ部類のお仕事をされています。


ITでの取り組みをされる以前の社長様の悩みのタネは「離職」でした。

手塩に掛けて育てた営業の方が辞めてしまう... 採用コストもそうですが、ポストを任せられる人材が足りないという経営者特有のジレンマです。



離職を防ぐ手立てとして、活躍したのが「サイボウズLive」でした。

ご存知の方もいるかと思いますが、無料で使えるグループウェアです。

お聞きしていると、介護事業所の皆さんもお使いになっているところが多いみたいです。

アトゥンズさんでも、グループウェアで情報共有や日報などの社内のコミュニケーションを活発にさせるという目的で使い始められました。ここは、通常の介護事業所様とさほど変わりません。



では、このサイボウズLiveを使ってどの様に離職率を改善させたかというと...

「感謝日報」という毎日の日報を、社長も含めて会社の全員が、このサイボウズLiveの掲示板にアップするようにしたのです。

画像の通りで、掲示板の機能を使います。

ルールは単純で、毎日寝る前に5つのことに対して感謝の気持ちを書き込んでいくというものです。

その日の気持ちをリフレッシュさせて、次の日の朝を気持ち良く迎えられるというのが目的です。

悪い気持ちやマインドを次の日に持ち越さないという効果があります。

ちなみに、僕自身も参加させてもらってます。



実際の感謝日報の内容はこんな感じです。


これが本来の目的や効果だけでなく、素晴らしい相乗効果を生み出してくれます。

個人、チーム、会社、そして経営者...

様々な場面でその効果を発揮してくれます。

気づき

コミュニケーション

マネージメント



挙げようと思えばいろいろありますが、一番のメリットは下記ではないでしょうか?

従業員さんの自己肯定感の醸成


単純に... 

自分の会社の社長からこんなこと言われたら嬉しいですよ。

それだけで、次の日からの仕事を頑張れるんじゃないでしょうか...



ここで面白い資料をご紹介します。

この結果から見えるのは、日本人が会社に「居心地のいい空間を求めている」ということだ。確かに、プライベートと仕事をきっちりと分け、仕事には自己実現を求める場、と考える欧米などに比べ、残業時間、つまり滞留時間が長い職場に「コミュニティー的なものを求めているのではないか」とも考えられる。

(東洋経済記事/岡本 純子 :コミュニケーションストラテジスト)



更に、興味深いアンケート結果があります。

介護の仕事をやめた理由を、平成25年度の介護労働実態調査の結果から見たものです。

1位:職場の人間関係に問題があったため(24.7%)

2位:法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため(23.3%)

3位:他に良い仕事・職場があったため(18.6%)


経営者や管理者として...

コニュニケーションが活発な環境の下、自己肯定感を従業員の方たちに持ってもらうことが非常に重要なこと

だと気付いていただけましたか?



そういった環境を作るのに持ってこいなものが、「感謝日報」です。ルールがいたってシンプルなのと無料のツールを使っているので、今日にでも実践できます。

サイボウズLiveは無料のグループウェアで、便利そうということで取り入れていらっしゃる事業所様は多いです。ただ、イマイチ使いこなせてないというお話もお伺いします。

こういうすぐできることから取り組んでみてはいかがでしょうか?

従業員さんのモチベーションアップに効果が表れると思います。




最後に...

アトゥンズの代表の成田新さんが、感謝日報のルールを文章にされています。

この考え方が素晴らしいです!

介護事業所の経営者や管理者の方々、ぜひマネージメントの参考にしてください。きっと日頃の悩みの解決につながると思います。



こちらに感謝日報のルールと書き方を記載します。

ルール

①感謝日報はここではなく「掲示板」に書いてください。

②1日1通書きましょう。

③「1日の終わり」に書きましょう。

④事柄や人などに対して5つ書きましょう。

目的

・メンタルのクリアリング。心の部屋を「掃除」する作業です。ネガティブな感情があっても明日に持ち越さない。明日の自分へ失礼です。

・感謝神経を豊かにします。成約は「お客様を動かす」ということ。

 お客様が動くのは×理屈ではなく○感情です。理道ではなく、感動。

 人は感じて動く生き物。

 感動させられる人 = 感動している人 = 些細なことにも感謝できる人 

 感謝神経を磨きましょう。

・人に感謝されると嬉しいです。それは仲間もお客様も上司も部下もみな一緒です。豊かな人間関係の根っこは「ありがとう」です。

・「ありがとう経営」こそ「三方幸」の理念体現です。アトゥンズの一員として「ありがとう」を軸にした行動を心がけていきましょう。

以上






実際に自社で取り組みたいが、アプリの設定などに自信がないや使い方の研修をやってほしいなど幅広く対応できますので、ご相談ください。


今回事例で取り上げさせていただいた有限会社アトゥンズさんのHPはこちらです。

営業代行はもちろん、成田社長や従業員さんたちにご興味のある方は是非ご相談ください。

福祉SUPPORT

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